その４　私達のショップ探し後編

ほどなくして私の元にはショップの電話番号と
オーナーの名前が書いてあるメモを渡してくれた。

父のテニス友達なので父がメモを取ったそのメモ
には・・

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ダイビングショップ
○○社長様

電話番号○○ー○○○ー○○○○

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と書かれていた。

実際のダイビングショップがどんな所なのか入った
事のない私は嫌に電話をする前に想像力が働いてし
まった。

○○社長。ということはリゾートとか不動産とかを
経営しててダイビングもその1つでツアー組んでたり
するんかいな。さっすがＹさん世界のどこに行って
もここで手配してもらってるんかいな。

という今考えるとと～～んでもない勘違いの想像の
翼がはためいていた（失笑）

緊張で震える手で電話をかけてみた。

トルルルっトルルルっトルルっガチャン！！

「！！！！！ええっと○○社長様でしょうか？」

「は、はい○○ですが？」

「あ、あのう（株）××のＹさんの紹介ですずめ娘
という者なのですが、ダイビングの講習の説明を
聞きたいんですけど？」

すずめ娘！これじゃ前の会社の金融の営業テレコール
みたいだぞ、しかもびびりまくり！

その後はお店の場所と都合の良い時間を決めて電話を
切った。
なんだかあまり落ち着いてない感じだったなあ。
忙しいんだろう。社長だし（笑）

後に父がオーナーを社長と書いちゃっただけという
ことが判明する（爆）まあオーナー＝社長なんだが

社長と聞いただけでこんな勘違いするなんて・・

ビバッ！社長！！

って感じだ。

そして友人と一緒にショップへと足を運んだ。
中には入ったことはないものの外側からお店の雰囲気は
ダイビングショップってこんなもんというイメージが
あったものでそのイメージがいつもいつも当てはまらな
いということを後に思い知ったのだが。

ビルの３Ｆの一室の前にはダイビングショップの名前が
書かれていて、ドアを開けるのを一瞬躊躇したが友人が
ノックして失礼しまーす！と入るのに続いて入った。

「どうぞ～♪」

（ここからは心の中の叫び）
えっ事務所？？、あそこに座ってる人が社長？って・・
す、スキンヘッドやああああっ
やはりリゾートやってる社長は違うわ～
（心の中の叫びここまで）

私が前だったらし、失礼しました～！って逃げてたかも
しれない。がっちりした体格でスキンヘッドで黙ってる
姿は失礼ながら地○屋？かと思う位の強面・・
（ごめんなさいだよう。本当にそう思ってた）

友人は結構度胸が座ってるように見えた。
「こんにちは～○○です。」
「電話したすずめ娘です。」

話してみると怖くもなんともなかったのだけど、
お茶を出してもらって説明を受けた。

人は見た目そのままのイメージと中身はイコール
でないという典型で説明はわかり易かった。

頭は結婚式に剃ったらしく、嫁さん以外が大反対
だったらしい。ダイバーによくある目立ちたがり屋
さんらしい。

小さいお店ながら器材のレンタルは揃ってるので、
講習受けてから予算に合わせて買いたかったら少し
ずつ揃えれば良いが、マスク、シュノーケルとフィン
ブーツは買ってねという対応だった。

「まあＹさんは3点以外ずっと器材レンタルしてる
なあ。ウェットスーツは買ってるけどね」

そう言ってＹさんのウェットを見せてくれる。

後はダイビングの講習の内容と価格などのチラシで
解らないことがあったら質問してねという感じで
ひょっとしたら他の高校の同級が誘えるかもしれない
からと余分にちらしをもらって帰宅した。

学科と実習が1泊2日で6万円か～まあ自分に合ってる
かはやってみなわからへんし、試してみるか！

他の友達を誘ってみたけど上手くいかず、1ヶ月経って
再度来店してここに決めました。その時に電話をした時
は食事中だったとか裏の事情が解って笑かしてもらった。

4月から学科を2回受けて、ＧＷの前半頃に海洋実習と
いう感じのスケジュール。

さあて学科が始まるで～どうなんやろ？

つづく